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バージョン: v2.3.1

ダイアログ

ランタイムでは、ファイルセレクターやメッセージボックスといったネイティブダイアログへのアクセスを提供しています。

JavaScript

現在、Javascriptランタイムではダイアログをサポートしていません。

OpenDirectoryDialog

ユーザにディレクトリの選択を求めるダイアログを開きます。 OpenDialogOptionsを使用してカスタマイズできます。

Go: OpenDirectoryDialog(ctx context.Context, dialogOptions OpenDialogOptions) (string, error)

返り値: 選択されたディレクトリ(キャンセルされた場合は空) またはエラー

OpenFileDialog

ユーザにファイルの選択を求めるダイアログを開きます。 OpenDialogOptionsを使用してカスタマイズできます。

Go: OpenFileDialog(ctx context.Context, dialogOptions OpenDialogOptions) (string, error)

返り値: 選択されたファイル(キャンセルされた場合は空) またはエラー

OpenMultipleFilesDialog

ユーザに複数ファイルの選択を求めるダイアログを開きます。 OpenDialogOptionsを使用してカスタマイズできます。

Go: OpenMultipleFilesDialog(ctx context.Context, dialogOptions OpenDialogOptions) ([]string, error)

返り値: 選択された複数ファイル(キャンセルされた場合はnil) またはエラー

SaveFileDialog

保存の目的でユーザにファイル名を入力選択させるダイアログを開きます。 SaveDialogOptionsを使用してカスタマイズできます。

Go: SaveFileDialog(ctx context.Context, dialogOptions SaveDialogOptions) (string, error)

返り値: 入力選択されたファイル(キャンセルされた場合は空) またはエラー

MessageDialog

メッセージダイアログを使用してメッセージを表示します。 MessageDialogOptionsを使用してカスタマイズできます。

Go: MessageDialog(ctx context.Context, dialogOptions MessageDialogOptions) (string, error)

返り値: 選択されたボタンのテキストまたはエラー

オプション

OpenDialogOptions

type OpenDialogOptions struct {
DefaultDirectory string
DefaultFilename string
Title string
Filters []FileFilter
ShowHiddenFiles bool
CanCreateDirectories bool
ResolvesAliases bool
TreatPackagesAsDirectories bool
}
フィールド説明WinMacLin
DefaultDirectoryダイアログが開かれたときに初期表示するディレクトリ
DefaultFilenameデフォルトファイル名
Titleダイアログのタイトル
Filtersファイルフィルタのリスト
ShowHiddenFilesシステムの隠しファイルを表示
CanCreateDirectoriesユーザによるディレクトリの作成を許可する
ResolvesAliasesエイリアスではなくファイルパスを返す
TreatPackagesAsDirectoriesパッケージへのナビゲーションを許可

SaveDialogOptions

type SaveDialogOptions struct {
DefaultDirectory string
DefaultFilename string
Title string
Filters []FileFilter
ShowHiddenFiles bool
CanCreateDirectories bool
TreatPackagesAsDirectories bool
}
フィールド説明WinMacLin
DefaultDirectoryダイアログが開かれたときに初期表示するディレクトリ
DefaultFilenameデフォルトファイル名
Titleダイアログのタイトル
Filtersファイルフィルタのリスト
ShowHiddenFilesシステムの隠しファイルを表示
CanCreateDirectoriesユーザによるディレクトリの作成を許可する
TreatPackagesAsDirectoriesパッケージへのナビゲーションを許可

MessageDialogOptions

type MessageDialogOptions struct {
Type DialogType
Title string
Message string
Buttons []string
DefaultButton string
CancelButton string
}
フィールド説明WinMacLin
Typeメッセージダイアログの種類 (質問、情報など)
Titleダイアログのタイトル
Messageユーザに表示するメッセージ
Buttonsボタンテキストのリスト
DefaultButton指定されたテキストのボタンをデフォルトボタンとして扱う。 returnキーにバインドされます。*
CancelButton指定されたテキストのボタンをキャンセルボタンとして扱う。 escapeキーにバインドされます。

Windows

Windowsでは、ボタンのカスタマイズができない標準ダイアログタイプがあります。 返却される値は次のいずれかとなります: "Ok"、"Cancel"、"Abort"、"Retry"、"Ignore"、"Yes"、"No"、"Try Again"、"Continue"。

質問ダイアログの場合、デフォルトボタンは"Yes"、キャンセルボタンは"No"となります。 この設定は、DefaultButtonの値を"No"にすることで、変更できます。

例:

    result, err := runtime.MessageDialog(a.ctx, runtime.MessageDialogOptions{
Type: runtime.QuestionDialog,
Title: "Question",
Message: "Do you want to continue?",
DefaultButton: "No",
})

Linux

Linuxでは、ボタンのカスタマイズができない標準ダイアログタイプがあります。 返り値は次のいずれかになります: "Ok"、"Cancel"、"Yes"、"No"

Mac

Macのメッセージダイアログでは、最大4つまでのボタンを指定できます。 DefaultButtonCancelButtonが指定されていない場合、1番目のボタンがデフォルトボタンとして扱われ、returnキーにバインドされます。

例えば次のようなコードの場合:

selection, err := runtime.MessageDialog(b.ctx, runtime.MessageDialogOptions{
Title: "It's your turn!",
Message: "Select a number",
Buttons: []string{"one", "two", "three", "four"},
})

1番目のボタンがデフォルトになります:


そしてDefaultButtonを"two"に設定した場合:

selection, err := runtime.MessageDialog(b.ctx, runtime.MessageDialogOptions{
Title: "It's your turn!",
Message: "Select a number",
Buttons: []string{"one", "two", "three", "four"},
DefaultButton: "two",
})

2番目のボタンがデフォルトになります。 このときreturnキーが押されると、返り値として"two"が返却されます:


また、CancelButtonを"three"に設定した場合

selection, err := runtime.MessageDialog(b.ctx, runtime.MessageDialogOptions{
Title: "It's your turn!",
Message: "Select a number",
Buttons: []string{"one", "two", "three", "four"},
DefaultButton: "two",
CancelButton: "three",
})

ダイアログの下部に"three"ボタンが表示されるようになります。 このときescapeキーが押されると、返り値として"three"が返却されます:




DialogType

const (
InfoDialog DialogType = "info"
WarningDialog DialogType = "warning"
ErrorDialog DialogType = "error"
QuestionDialog DialogType = "question"
)

FileFilter

type FileFilter struct {
DisplayName string // Filter information EG: "Image Files (*.jpg, *.png)"
Pattern string // semi-colon separated list of extensions, EG: "*.jpg;*.png"
}

Windows

Windowsでは、ダイアログボックスで複数のファイルフィルタを使用できます。 それぞれのFileFiltersは、ダイアログ上で個別のエントリーとして表示されます:




Linux

Linuxでは、ダイアログボックスで複数のファイルフィルタを使用できます。 それぞれのFileFiltersは、ダイアログ上で個別のエントリーとして表示されます:




Mac

Macのダイアログでは、ファイルをフィルタするためのパターンセットは1つしか持たせることができません。 もし複数のFileFiltersを定義した場合、Wailsはそれらすべてのパターンを使用します。

例:

    selection, err := runtime.OpenFileDialog(b.ctx, runtime.OpenDialogOptions{
Title: "Select File",
Filters: []runtime.FileFilter{
{
DisplayName: "Images (*.png;*.jpg)",
Pattern: "*.png;*.jpg",
}, {
DisplayName: "Videos (*.mov;*.mp4)",
Pattern: "*.mov;*.mp4",
},
},
})

このとき、ファイル選択ダイアログを開くと、*.png,*.jpg,*.mov,*.mp4がフィルタとして使用されます。